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県指定 建造物「鵜戸神宮本殿」

 鵜戸神宮本殿は、鵜戸崎の日向灘に面した岩屋内に建てられている。
 本殿創建の年代は景行天皇・崇神天皇・推古天皇の時など諸説あるが不詳。「日向地誌」によると長禄3年(1459)に後花園天皇が勅使を派遣して岩屋を見聞させたと記している。このように中世は、日向国の鎮守として各地の武将達から崇敬をうけ、江戸時代には分霊を祭る榎原神社(南郷町)と共に飫肥藩領とその周辺の人々から厚い信仰を得ていた。

 現在の本殿は、正徳元年(1711)に五代飫肥藩主伊東祐実が新たに改築したものを明治22年に大改修し、さらに昭和43年(1968)に改修したものである。その後、屋根や本殿の傷みが著しくなったことから、平成8年度に、改修が行われた。このように幾度の改修を実施したものの権現造りの様式は、往時のままであり、その文化的価値は高い。平成7年3月23日県指定。