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国指定 天然記念物「鵜戸ヘゴ自生北限地帯」

鵜戸ヘゴ

ヘゴは、湿度の高い林の中を好む木生シダである。高さは4mにも達するものがあり、2mもある葉が八方に広がる。
 鵜戸神宮北側の杉が混在する自然林のくぼ地にある「鵜戸ヘゴ自生北限地帯」は、その生態が珍しく国の指定天然記念物となった。当時は、樹齢20年から50年のものが20本もあったが、昭和51年の寒波で枯れてしまった。しかしその後の調査で、高さ10㎝から50㎝のものが約30本自生していることが確かめられている。

木生シダ「ヘゴ」の高さは4メートル

 ここ数年間では、鵜戸地区以外の日南市内でも、星倉や吉野方などで、その存在が確かめられている。特に後者の吉野方では、高さ2メートルほどのものを含め約30本近いヘゴが自生していることが、平成11年度の調査で判明した。同地は、昔棚田として利用されていた谷筋に広がる水田跡地で、湿度の高い環境である。現在は、杉林を形成している。昭和43年6月14日国指定。